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Wowee Zowee !

わーうぃーぞーうぃー!

【2014年間ベスト】2014 WZ! BEST MUSIC vol.6  20-11

音楽 BEST DISC

20. Natural Language / Via Audio


 
オープナーでドタドタと主張するパーカッションが聞こえてきて、これはもしや「Say Something」以来の快作では!と期待に胸高鳴らせた。前作「Animalore」も悪くはなかったが、楽曲の弱さが気になって(Spoonのジムのプロデュースは相変わらず良かったが)、いまいち入り込めなかった。今作では切なさとファニーさがぐるぐると入れ替わるあのソングライティングが復活しつつある。Luciusのダンのプロデュースも「わかってる」感じで、Spoonがブレイクした時とかあるいはもう少しさかのぼってDeath Cab for Cutieがメジャーに行く前夜くらいの、大好きだったUSインディの空気感が戻り始めていて、満足!
 
 

19. Best Of Times / My Sad Captains

Best of Times

Best of Times

 
3枚目。見事な新作だ。物悲しいメロディラインにソフトロック的なアレンジとほのかに漂うリバーブと電子音。彼らがデビューから積み重ねてきたものが理想的に結実している。ちなみにデビュー作は2009年のベストディスク1位だ。
 

My Sad Captains - Goodbye (Official Video) - YouTube

 

18. Blue Planet Eyes / The Preatures

Blue Planet Eyes

Blue Planet Eyes

 
80年代とか90年代初頭のディスコサウンド的なものへの回帰が一部でトレンドになっていたんだから、こういうギターロックにそれを落とし込んだような、それでいてくぐもったサウンドスケープキッチュなボーカルキャラクター、ニューウェーブリバイバルにはしゃいだインディボーイズ感涙みたいな感じでバズるのかと思ったら全然日本で話題になってなくて笑った。いいアルバムだよ。とりあえず「Is This How You Feel?」と「Somebody's Talking」聞いて、恋におちようぜ。話は、それから。
 

The Preatures - Is This How You Feel? (Official ...
 

The Preatures - Somebody's Talking - YouTube
 
 

17. ATMOSPHERES 第3 / ECO VIRTUAL

 
 
2013年のベストミュージックの57位に衝撃ともいえた1作目を選出したときに、それほど出来のよくない(ゆえにあまり広がらなかった)vaporwaveである(そもそも出来のいいvaporwaveというのも矛盾するような話だが)Eキャンパス107を58位で並べたことは、実はこっそりと仕掛けたひとり遊びだった。気高く潔癖な傑作の1つ前の順位で僕はこう書いている。
「何の思想もないポップスを間延びさせてこの作品は今作のすばらしいアートワークのように大気中に拡散する。蒸気の波は音楽を幽閉していた檻を無化したが、まるでそれだけが目的であったかのように自ら形を変え、vaporwaveというタグを離れ音楽へと帰るのか。あまりに出来すぎた悪戯だ。」
死にゆくvaporwaveに僕なりの惜別を告げたつもりだったが、その後に一つの可能性であるバーチャルなグローバル大気解析センターを置くことで僕は賭けに出たのだった。この不気味なプロジェクトは1年で第2幕をひっさげて帰還し、精力的にこの3作目を上梓した。印象的なラインがいくつもあるのにひたすら環境に溶け込もうとする退屈で悪趣味なエレクトロラウンジフュージョン。世界にはいまだ檻にとらわれた音楽が沢山ある。息苦しい世の中で、蒸気の波が果たすべき役割がまだまだあると思う。
 
 

16. Holly / Nick Waterhouse

Holly

Holly

 
ホリー?ねえ、バディ・ホリーなの?ということで前作に引き続き、コステロな風貌でロック前夜の、そうブラックミュージック(とその影響下にある音楽)がポップの中心にいた時代のロックンロール、ヴィンテージソウルを奏でている。女性コーラス、サックス、オルガン…パブロック的な風情には色気と知性を感じさせる。全10曲30分。それだけでこれがいかに素晴らしいアルバムかということが伝わる人には伝わる。今作もまた、今何年だよオブザイヤー。
 

Nick Waterhouse - This Is A Game (Official Video ...
 
 

15. LP1 / Fka Twigs

LP1

LP1

 
昨年arcaの『&&&&&』(年間2位!)に夢中になっていた身としては、そのarcaがプロデュースしてるすごいのがいるよ!という話が耳に入っただけでゾクゾクしたものだ。周囲の狂騒の中リリースされたこの『LP1』ではarcaとの共作はわずかな範囲にとどまっており、もちろん他の気鋭のクリエイターの手を借りつつも、基本的には大きな意味での「セルフプロデュース」的視線を大切にした作品だろう。高い身体性を有したバックダンサーとしてキャリアをスタートさせた彼女は、肉体で表現することにとても意識的だ。この現代のR&B、そしてトリップホップ的要素が横断し、生とオートチューンの間をその歌声が漂う高機能なポップミュージックは、ともすれば音楽が観念的なものとなりつつある、あるいはデータの海の中におぼれていく道を選ばざるをえなくなっている時代の中で、そのフィジカル性を取り戻すための宣言のように響いている。


FKA twigs - Two Weeks - YouTube
 
 

14. Mo-kolours / Mo-kolours

Mo Kolours

Mo Kolours

 
 
この手のジャンルを横断したどこにも属さない前衛音楽の類で、しっかりと陽性のリズムを吐き出してるってなかなかすごい気がする。
 
 

13. AFTER HOURS / シャムキャッツ

AFTER HOURS

AFTER HOURS

 

 
 

12. Down to Earth / Flight Facilities

Down to Earth

Down to Earth

 
オーストラリアのエレクトロディスコユニットによるデビューアルバム。とにかく2010年の「Crave you」がPV含めて本当に素晴らしくて、ずっとアルバムを待っていた。満足のいく出来だった。「Crave you」級の楽曲がもう1曲あると嬉しかったなあ。来年1月には日本版が出るらしい。
 

Flight Facilities - Two Bodies feat. Emma Louise ...

 

11. They Want My Soul / Spoon

They Want My Soul

They Want My Soul


『Ga Ga Ga Ga Ga』でのブレイク後も変わることなく良質なロックンロール、ソウルを提供してくれる彼らの最新作。てめえらには俺の魂はくれてやらねーよな視線を浴びせながらひたすらセクシーでソリッドなモダンロックンロールを展開してくれている。


Spoon — Do You (Official Music Video) - YouTube