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Wowee Zowee !

わーうぃーぞーうぃー!

2012年10月29日の10代

ティーンエイジャーと日々接していると、10代で何かを表現しておくべきだったなと思うことがとても多い。あの頃にしか見えない景色があったはずなのに。20代になってから、演奏を少しだけして、それでやめてしまった僕のちょっぴりの後悔だ。


つまりは狭い世界というのもいいじゃないか、と思うのだ。「あの頃にしか見えない景色」というのは、大人になった今となっては見ることが叶わなくなったというような、陳腐なタームに集約されるような代物ばかりではない。それは厳密に言えば今も見ることができるのだが、ある一定のレンジでしか世界を認識できないからこそ、勝手に視界に飛び込んできていた情報があったはずなのだ。そういう意味で、10代でそれらを表現しておけば、回収もまた違った表情を見せてくれたような気がする。


だから、あすこの彼が自習のフリをしながら詩を書いていて、不機嫌な彼女がテキストの下に隠したノートにいそいそと小説を書いていることも僕は全部知っているけれども、中二病とか黒歴史とか、そういうクソみたいな言葉で嘲笑うなんてことはしない。彼らは本当に素晴らしい。今に、今を、瞬間を生きている!!


とはいえ、僕には10代などなかったのだ。善良なる市民であるところの彼らが通ったような道は、僕には用意されていなかった。いや、あったのかもしれないが、僕はそれを捨てたのだ。


「ねえ聞いて、画がうまくなったのよ」と君。この人にはたぶん10代があって、そして今もなお10代なのかもしれないなとそう思った。まったく、しょうがないな。