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Wowee Zowee !

わーうぃーぞーうぃー!

andymori / andymori

音楽

andymoriandymori
andymori

Youth Records 2009-02-04
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初フルレンスにして世界感が完成されている。いや、彼らには世界がずっとこう見えていたのだろう。それくらい地に足がついている。初期衝動?馬鹿言え、こんなに真理に近づいた衝動があってたまるか。

 
「否定からのそれでも」が彼らとの出会いを演出してくれた。ここには確実にそれがあった。誰にでも等しく死は訪れる。だが、いや「だから」か、日々は味気ないまま続いていく。僕らはそれを行くしかない。果たしてそれは諦念だろうか。似て非なるものだと僕は思う。ただ決して前向きではない。斜め向き。Pavementが教えてくれた斜に構えながら真っ直ぐ行く、どこまでも正しい平衡感覚。「否定からのそれでも」は20歳そこそこの僕がレジュメしたものだったが、今でも現状にノーを突きつけながら「それでも」行くしかないのだという思想には変わりがない。僕がゼロ年代以降の邦バンドの中で唯一彼らに心酔しているのはそういった部分での共鳴であることに疑いを挟み込む余地などありはしない。
 

ベンガルトラとウィスキー」が大好きだった。嘘みたいな場所に放り出されているにもかかわらず、檻の中で右往左往する姿が僕そのものだった。綺麗な空が見たい、君の声が聞きたいと一見慎ましやかにも思えるその願いを振りかざしながら、結局檻の中。安いウィスキーで怠惰に「ライフイズパーティー」を気取りながら「テイクイットイージー」という嘯きを要求するなんて、最高にクールで、最高に哀しいと思った。


アンディ・ウォーホルメメント・モリ。彼らの苛立ちとニヒリズム、そして「それでも」は次作で最初の到達点を迎える。その予兆は思わず目をそむけてしまうほどの鮮明な鮮烈さで、確かにここにある。