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わーうぃーぞーうぃー!

ロンリー・コンバット!ロンリー・コンバット!
日向 まさみち

角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-05-28
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僕が一番読んではいけないもの、と思っていたがそうではなかった。


幸いなことに身近でこういった話は聞かないが、いくつかの社会的な事例を挙げた上で定期的にキツく言い渡されている。上司の「変態とは一緒に仕事はできない」というのはけだし名言であるとは思うが、人は誰でもHENTAIではないのかね、と思う自分もいる。それが是ならHENTAIとはHENTAIではないという屁理屈も成立することになるので深追いはしない。いずれにせよ、事が明るみになったときには大人も子どもも周囲も皆不幸になった後なのだ。
 

僕自身は、容姿に恵まれたわけでもないので、こどもから好意を持たれたことは幾度かあるものの、漏れなく恋慕とは別ベクトルであり、余計な心配をしなくて済むので助かる。社会生活を送る上での「優しさ」は過剰な程に持ち合わせている自信がある。過ぎたるはなんとやらとはこのことで、この優しさのせいで僕は順調に死に向かっているがそれはまた別の話だ。「お父さんにしたい」旨の発言はよくされるが、そういう子に限って父親との関係は良好すぎるほどに良好だから面白い。てか下手したらお父上より君たちに年齢的には近いのに父親にしたいとはこれいかに。まあいいや。つまり何を言いたいかというと、そもそも僕にはそういう「癖」はないということである。
 

どうも書いてて言い訳がましく聞こえるのは、この本を読んだ後だからだろうか。真実はどうであれ、随所に挟み込まれる小ネタとアートワークに惑わされるが、主題は「ロリコン」ではない。「年の差恋愛」でもなければ「大人と子供」でもないかもしれない。時間軸を含めた社会と個人。それに対する冷ややかな視座が通底している気がする。ラストは賛否が分かれているようだが、僕は賛成も否定もしない。だが、正解であったのだろうとは思う。ただ誰にとっての正解であり、その正解にどれほどの意味があったのかは分からない。

ここにははみ出し者達の悲哀と悲壮な決意がある。恐らく誰一人として世間でまことしやかに囁かれるような「幸せ」を手にできる人間はいないだろう。それを本人たちと抑圧する側の双方に語らせる。これはとても良いことだ。

共感はしたようなしないような。いや、してるけどしてはいけないと全身から信号がビリビリと出ているというのが正解だ。
主人公は26歳で…いや他にも僕には読むべき理由があった。語りすぎは、禁物だ。